ブックレビュー AI vs 教科書が読めない子どもたち
AI vs 教科書が読めない子どもたち
を超ざっくりと、まとめたいと思います。
この本の題名の通り、「AI」と「教科書が読めない子どもたち」の二つの視点からまとめます。
『AI』
いきなりですが
AI=人工知能=なんでもできそう!
ではないんです。
AI=コンピュータ あくまでもコンピュータなんです!
じゃあコンピュータって?
「計算機」です。
四則演算(足す、引く、掛ける、割る)に加えて
論理(人は死ぬ , 私は人 → 私は死ぬ)
確率(コインを投げて、表か裏がでるのは、それぞれ50%)
統計(テストで、Aさんは100点、Bさんは70点、Cさんは40点)
計算機はこれら「数学」を使って計算したり予測(演算処理)をします。
AI=コンピュータ=計算機=演算処理
そこで重要なのは、あらかじめ「設定」をしておくこと。
「Hey Siri」」と聞こえたら、「ご用件はなんでしょう」と音が流れるなどなど。
この「設定」がないとコンピュータは動かない
しかし、この「設定」を、どのようなものにするかが大切である。(フレーム問題)←書くと長くなってしまうので、気になる人は調べてください(笑)
じゃあ逆にAIが全くできないことは?
(文章など)意味の理解
私はサッカーが好きだ
私はAちゃんが好きだ
どちらも「好きだ」ですが、好きは好きでも、意味が違うことがわかると思います。
しかし、AIはそれがわかりません。なぜなら、「好き」という感情は数学で表せないからです。(5段階で4、とか、3番目に好き、などと口では言えますが、そんな事、その人次第です。)
つまり、AIは意味がわからないのに、計算や、確率の高いもの、統計で多いものなどを参考に、それっぽいことを言っているように「見せかけているだけ」です。
ここまでがAIのざっくりした話です。
『教科書が読めない子どもたち』
「AIって実は大したことないじゃん(笑)」
では済まないんです。
実際には、教科書が読めない子どもたちが沢山います。
教科書は基本的に文章で書かれており、
文章の意味がわからないと、「ちょっと何言ってるかわからない」となってしまう!
リーディングスキルテスト(RST)というもので測定されています。
気になる人は調べてみてください(笑)
ところでこれは「読解力」などとも言われています。
国語はもちろん、数学の公式については文章で書かれていますし、全ての教科書は文章で説明がされています。
読解力があって、ようやく教科書が読む(勉強する)ことができます。
教科書が読めない=文章の意味がわからない=AIと似てる=AIに代替される
とつながっていきます。
そんな超重要な読解力ですが、これをやれば間違いない!っていうものがありません。
読解力を何とかして身につけなければならない。
もしくは、読解力を身につける方法を見つけなければなりません。
何度も言いますが、
AIができないことは意味の理解です。
具体的には、「人間にとって価値あること」の意味を理解できません。(「価値ある」と考えるのは、その人次第だからです。)
私たち人間にはAIにない素晴らしい能力(意味の理解)があるので、
その能力に磨きをかける
その能力を活かした価値を考える
それらが今求められており、意味を理解することの重要性を認識しないといけません。
以上が簡単なまとめです。
「ちょっと何言ってんのかわかんない」
って人は、是非ご自身でこの本を読んでみてください(笑)